人の顔色を伺いながら仕事をしている人へ

女性の働き方

20代前半頃までは「苦しみを乗り越えたら成長する」と思っていました。だからいつだって大変な方、難しい方、嫌だなって思うことも乗り越えようって頑張ってきました。

 

自分がやりたいことかどうかなんて関係なく、上司からの課題にはちゃんと取り組み、出来ないことでも「大丈夫です!」といつも笑顔で受け入れてきました。

 

仕事はいつも終電で帰り、家に着くのが24時頃。

朝は6時頃起きてそこから座る時間はありませんでした。美容業界に残業代なんてありませんし(今はあるのかな?)泊まりでサロン業務をしていた人なんかは次の日はヒーロー扱いです。

 

そんな中、足がずっと悲鳴をあげていたのを無視していたからかサロン業務中、急に骨折してしまいました。

 

めっちゃ「ゴキッ」ていったのに周りの人に気を使われまいと「大丈夫です」って答えてました。

 

もちろん業務を続けることも出来ない状態でしたが労災などの話もなく、休みももらえず、私は何も言えないまま最後まで人の顔色を伺いながら「大丈夫です」って答えていました。

 

それを遠くで見ていた1人の先輩が言いました

「どこが大丈夫なの?」

 

その先輩は仕事も出来て、私から見ると順風満帆なセレブ。ってゆうイメージで自分とは程遠いタイプの人でした。

 

その先輩の価値観が当時の私には衝撃的で「好きなものを食べて、好きな所に行って、やりたいことだけしてればいいんだよ」って言われて

 

そんなんじゃこれからの人生乗り越えていくことなんて出来ないじゃん。てその時は思いました。

 

でも私はどんなにツラいことを頑張っても報われる日なんてこなくて、お金もなくなり、仕事もミスばかりするし、幽霊見え始めるし。笑

 

先輩はやりたくないことはしっかり断って、好きなことを好きなようにやっていて、それなのに何でもうまくいくのがいつも不思議でした。

 

最終的に私は頑張るところまで頑張って、落ちる所まで落ちたような気がします。その時に「もう失うものなんてないんだから好きなように生きてやれ」って思いました。

 

そこから段々、人目ではなく主観的に物事が見えだして、自分が良いと思ったものだけを選びとる力が備わりました。

 

基準が人にあったから苦しみを乗り越えなきゃならない人生になっていたのであって、基準が自分にあれば頑張ってるものが苦しく感じないと、その頃から感じ始めました。

 

価値観を変えるのは難しいけど、その頃より格段と楽しく生活できるようになったし、色んな人の価値観に触れることって大事だなーと思いました。

 

落ちるところまで落ちたくせに、こんなブログまで立ち上げて好きな暮らししてるんだもの。人生って分かんないもんだね。笑

 

 

 

 

 

中村 菜月

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「家でオシャレに働く」をテーマに多数Webメディアにて執筆してます。 ▷美容メディア「MARLEE.web」運営 ▷日経xwomanで子育て×キャリアの情報...

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